スマホ育児で言葉が遅れるって本当?子どものために出来ることを考える

2017年8月4日生活全般

育児にスマートフォンを利用する、いわゆる「スマホ育児」が問題になっていますね。

たびたび取り上げられるこのような話題ですが、子どもをもつ親にとっては耳が痛い話です。

今やスマホは日常生活に欠かせないアイテムになっていますから、親の意思にかかわらず子どもの目に触れる機会はとても多いです。親が観ているスマホの画面に楽しそうなアニメやイラストが映っていたら気になってしまいますからね。

今回はスマホ育児に対する僕の考えをお話ししたいと思います。

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スマホ育児の背景

子どもを連れて電車に乗ったとき、子どもの機嫌が悪くなってついに大泣きしてしまった。次の駅で降りるという選択肢もあるが、時間的な余裕もない。仕方がないので持っていたスマホを子どもに渡して落ち着いてもらって目的地へ到着できた。

ベビーカーでも抱っこ紐でも、歩くようになってからも子どもを連れての外出はいろいろと大変です。
ちょっとしたことで機嫌が悪くなったり、突然大きな声を出して周囲に迷惑をかけてしまったりと親にとっては心労が絶えませんよね。

そんなときに子どもの気をひく絵本やおもちゃを持っていればよいのですが、運悪く持ち合わせていないときには自分のスマホをおもちゃ代わりに渡してしまう。

確かにそういう親の気持ちも理解できなくはありません。電車での移動中にたまに見かけたり、実際に僕の友人にもやっている人がいるのを知っています。

外出時でなくとも、夕食の準備で忙しいときに子どもが落ち着かなくなったらどうでしょうか。
テレビを観せるという手段もありますが、やはりスマホで動画を観せたり、ゲームをさせるというパターンも考えられますよね。

すべて親の都合なのですが、子どもに付きっ切りだと他に何もできませんから、親としては心苦しい選択なのかもしれません。

スマホ育児に対する周囲の反応

スマホ育児に対する周囲の反応はあまりよくありません。

子どもにスマホを与えたまま放置するという意味の「スマ放置」という言葉ができたことから考えても、印象はよくないということがわかります。

スマホなどがなかった時代に子育てをしてきた世代から見たら、スマホ育児をしている親は無責任な親に見えるのかもしれません。
以前であれば、スマホがなくても絵本を読ませたり、おもちゃで気をひいて楽しませることで乗り越えてきたわけですから、スマホに頼って子育てをしているのは手抜きに思われてしまうのも仕方ないことです。

記事「ゲーム・スマホと関わり→言葉の獲得遅れ」

少し前ですが、次のようなニュースがありました。

ゲーム・スマホと関わり→言葉の獲得遅れ 1歳半児対象の出雲市アンケート 島根
2017/7/14(金) 7:55配信

テレビやゲーム機、スマートフォンなどとの接触時間が長い子ほど言葉の発達が遅い傾向にあることを、島根県出雲市が1歳半児を対象にした調査で突き止めた。同市では、今年度策定する市の第2次健康増進計画に、乳幼児とメディアの関わり方について対策を盛り込む考え。

同市健康増進課のグループでは平成28年度、1歳半児を対象とした健康診査の際、テレビの視聴時間やゲーム機、スマホを触っている時間などについて保護者からアンケートを実施。1522人から回答を得た。

この結果、有意語を3語以上話す子は、テレビを2時間以上見る比率が9・1%にとどまり、ゲーム機やスマホで遊ばない比率が77・2%だった。これに対し、3語未満の子はそれぞれ21・1%、68・2%と、メディアとの接触が多いほど、言葉の獲得が遅い傾向にあったことが分かった。

グループは「言葉の獲得が増える1歳半ごろにメディアなどからの一方的な刺激が多い生活環境が、有意語の表出に悪い影響を及ぼしている」と推測。だが、テレビやゲーム機、スマホを「だめ」と言うだけではなく、親子で触れ合える遊びの提案、絵本の読み聞かせなど、有効な代案を示していきたいとしている。

この研究成果は8月22日に松江市で開かれる中国地区公衆衛生学会で発表される。

引用元: 産経ニュース

スマホ育児の影響について考える

記事の内容にあるとおり、スマホなどのメディアに接触する機会の多い子どもは、言葉の発達が遅くなるという調査結果が出ています。

ちょっと怖いですね。親の何気ない対応が子どもの成長に悪く影響すると知っていれば、誰もスマホ育児なんてやらないはずですよ。わが子に最高の環境で育ってほしいと親であれば誰もが願っています。

この記事で言っている「メディア」にはスマホやタブレットだけでなくテレビも含まれていますから、テレビを見せすぎるのも控えないといけないのかと考えさせられますね。

わが家での取り組み

スマホ画面を見せない

いまのところ、2歳の長男は親のスマホにそこまで関心を持っていないようです。子どもにスマホで動画を見せたことはありませんし、子ども向けのゲームアプリも使っていないからでしょう。

スマホは電話とメールと文字を読むためのアイテム。”なんでもできる楽しいおもちゃ”だと認識させないように努力しています。子どもの前でパズドラやってる画面とか絶対見せちゃダメです。

でもテレビは見せてしまう

だからと言って、テレビは全然見せないというわけにはいかないので普通に見せてしまいます。好きな番組は録画されていると知ってますからね、「トーマス観る!」と言って1時間以上も連続で見たりしますし。

記事では、言葉の獲得はメディアの接触機会も影響するといっていますが、それ以外に個人差もかなりあると思いますからね。テレビを見せる見せないというのは難しい問題ですね。

テレビを観るときは親も一緒にいてあげる

スマートフォンやテレビの観過ぎがよくないというのは、受け身になってしまって子どもが頭で考えなくても次々進んでいくというところにあるように思っています。ただ眺めているだけですからね。

テレビを見せるにしてもベストなのは、親が隣にいてテレビの内容について解説しながら見せるというのがいいんだろうなと最近では感じています。「パーシー行っちゃったね」と状況を説明したり、「ヒロは日本の機関車で鉄道の達人なんだよ」と子どもの関心にプラスして説明してあげることがいいのではないかと思っています。

親が放置しないで子どもと一緒にいてあげる時間が大事ということですよね。そういう時間がなかなかうまく作れないんですけど、子どもの成長のために出来ることはなるべくやってあげたいところです。

まとめ

  • スマホ、テレビとの接触が多いと言葉の獲得が遅れる可能性がある
  • スマホ育児は周囲の印象が悪い
  • 親と子のコミュニケーションが大事

日常生活ではなかなか子どもだけに構ってあげられなくてついついテレビやスマホなどを見せてしまいそうになりますが、なるべく子どもの近くで一緒にいられる親でありたいですね。